Column
シャルドネは、世界で最も“表現の幅が広い”白ワイン用品種かもしれません。産地によって、造り手によって、そして醸造方法によって、まったく別のワインになります。
ブルゴーニュのシャルドネは、緊張感とミネラルで語られます。カリフォルニアのシャルドネは、果実の豊かさと樽の厚みで魅せます。どちらも世界の基準として確立されたスタイルです。
では、日本のシャルドネはどうでしょう。
ピノ・グリは、知れば知るほど面白い品種です。軽やかにも、ふくよかにもなり、辛口にも、少し甘さを感じるスタイルにもなり得る。
アルザスでは、香りと厚みのある白ワインとして。イタリアでは、軽快で爽やかなピノ・グリージョとして。同じ品種でも、世界ではまったく違うキャラクターで親しまれています。では、日本のピノ・グリはどうでしょう。
メルローは、赤ワインの世界で最も「親しみやすい」品種のひとつです。果実味は豊かで、タンニンはなめらか。赤ワインの入口として、多くの人に愛されてきました。
ボルドーでは、カベルネ・ソーヴィニヨンが「背骨」なら、メルローは「肉」や「深み」を与える存在。ワインにまろやかさと果実味を加え、全体をふくよかに整える重要な役割を担っています。
では、日本のメルローはどうでしょう。
ピノ・ノワールという品種には、不思議な魅力があります。同じブドウから造られているはずなのに、産地が変わるだけで驚くほど表情が変わる。それはピノ・ノワールが、土地の個性を隠さず映し出してしまう品種だからです。
ブルゴーニュの緊張感ある構造。カリフォルニアの豊かな果実味。世界にはすでに確立された「ピノ・ノワールの物語」があります。では、日本のピノ・ノワールはどこに位置するのでしょうか。
「和食に合う日本ワインを探している」そう思って検索された方に、ぜひお伝えしたいことがあります。 ワインは本来、土地の食文化とともに発展してきたお酒。そして日本ワインは、日本の風土・日本人の味覚、そして和食とともに楽しむことを前提に造られているものが数多く存在します。 ワインショップ幸では、 「和食にワインは本当に合うのか?」 その答えを、机上の理論ではなく、毎月開催している和食とのペアリングイベントを通した実体験で積み重ねてきました。...
日本ワインの歴史を語るとき、まずその名が挙がるのが 山梨県 です。日本ワインの 発祥地 であり、今もなお 生産量・ワイナリー数ともに国内最多 を誇る、日本を代表するワイン産地なのです。まさに日本ワインの王国である山梨県。その魅力についてご紹介させていただきます。
1月の食材は冬の味覚の王とも称される『蟹』です。和食の世界では日本酒と合わせることが多く、「蟹には白ワイン」という固定観念をお持ちの方も多かったと思います。実際、私自身も“繊細で甘みのある蟹には白”という先入観がありました。しかし今回のイベントでは、その思い込みを良い意味で裏切る、驚きと発見に満ちた時間となりました。
近年の日本ワインを語るうえで決して外すことが出来ない北海道ワイン。都道府県別の生産量に於いては長野県を抜いて日本第2位の産地となりました。それには北海道という広大なワイン産地そのものが、世界基準の条件を満たしつつある という事実が背景にあります。冷涼で厳しい気候で造られるワインには他の産地では表現できない個性があります。