名古屋市西区・四間道。
土蔵や町家が今も残るこの歴史ある街並みに佇む和食店「四季の蔵 右近」にて、
先日1月10日(土)に大分県・久住ワイナリーの生産者を迎えたメーカーズディナーを開催しました。

今回のディナーは、久住ワイナリーの日本ワインを、名古屋の方にももっと知っていただきたいという思いから企画されたものです。
九州・大分という土地で育まれるワインは、まだ名古屋では触れる機会が多いとは言えません。しかし、その品質と個性は、日本ワインの魅力を語るうえで欠かせない存在です。
そこで今回は、和食の名店「右近」の料理とともに、和食と日本ワインの可能性を体感していただく場として、このメーカーズディナーを開催しました。
久住ワイナリーは、大分県竹田市、阿蘇くじゅう国立公園の麓、標高約850mの高原地帯に位置します。
昼夜の寒暖差が大きく、火山性土壌を持つこの土地は、ぶどう栽培に適した環境であり、九州を代表する日本ワインの産地として知られています。
自社農園で丁寧にぶどうを育て、その土地の個性を素直に表現するワイン造りは、久住ワイナリーの大きな特徴です。

ディナーの幕開けは「2024 久住シャルドネ The Sun」。
久住自社農園産シャルドネをステンレスタンクで発酵・熟成した、ピュアで透明感のある白ワインです。
【先付】鱈の白子 銀餡蒸しでは、白子の濃厚な旨味をシャルドネの酸がやさしく包み込み、日本ワインならではの繊細さが、和食の味わいを引き立てる好例となりました。

続いて提供されたのは「2024 久住ロゼ Catwalk」。
ピノ・ノワールとシャルドネを主体にしたロゼワインは、
【お造り】寒鰤の塩〆では、魚の旨味とミネラル感が美しく重なります。
そして、
【八寸】新筍の木の芽和え、ふぐの煮こごり、鯛の南蛮漬、さくら海老のかき揚げ、自家製からすみという多彩な料理とともに供されました。
一品一品の個性を邪魔せず、全体をまとめ上げるその姿は、和食と日本ワインの相性の良さを改めて感じさせます。


椀物には「2022 久住シャルドネ Catwalk」。
約6ヶ月間の樽熟成によるふくよかさを持つこのシャルドネは、
【椀物】寒鰤の粕汁と合わせることで、酒粕のコクや鰤の脂と溶け合い、
和食と樽熟成日本ワインの新たな可能性を示しました。

赤ワインはまず「2023 メルロー Catwalk」。
樽熟成によるエレガントで香り高い味わいを、
【旬の逸品】白神山地より直送されたセリのサラダとローストビーフに合わせます。
和と洋が交差する一皿に、メルローの柔らかなタンニンが自然に寄り添いました。


主菜には「2021 久住 EBONY」。
メルローと山葡萄を交配育種した品種を使用した、力強さと野性味を併せ持つ日本ワインです。
【主菜】赤牛のステーキ 新筍添えと合わせることで、肉の旨味とワインの芯のある味わいが響き合い、ディナーは力強い余韻とともに締めくくられました。

生産者の言葉を直接聞きながら味わう日本ワインと、職人の技が息づく和食。
今回のメーカーズディナーは、名古屋の地で久住ワイナリーの魅力を伝える場であると同時に、
和食と日本ワインがこれからの食文化において、さらに深く結びついていく可能性を感じさせる、非常に意義深い一夜となりました。