Column
日本ワインの世界には、派手な表現や流行を追うことなく、ただひたすらに「良い葡萄から、誠実なワインを造る」ことに向き合っている造り手がいます。 今回、ワインショップ幸のコラムでご紹介したいのが、ドメーヌヒロキです。 ドメーヌヒロキのワインに初めて触れたとき、私たちが感じたのは「静かだけれど、強い芯がある」という印象でした。主張しすぎることなく、飲み進めるほどに、葡萄の個性や土地の表情がじんわりと伝わってくる。そんな、日本の食卓に自然と寄り添うワインです。 ...
お花見に合うワインは、濃さや主張よりも軽やかさと調和が大切です。桜の下では料理も惣菜や揚げ物など幅広くなるため、どんな食卓も受け止めてくれる日本ワインがよく合います。万能なロゼに加え、春野菜と相性の良いソーヴィニヨン・ブラン、樽熟成していない軽やかなシャルドネ、ほんのり色づきコクのあるピノ・グリがおすすめ。温度管理を整えるだけで満足度も上がります。気負わず春の時間を楽しみましょう。
1日の終わりにゆっくり過ごす家飲みには、日本ワインがおすすめです。難しい知識やルールは不要で、料理と自然体で楽しめるのが魅力。出汁の旨みや繊細な味わいに寄り添い、和食から惣菜まで幅広く受け止めてくれます。アルコールが強すぎず酸もきれいで飲み疲れしにくく、何でもない日を少し豊かにしてくれる存在。温度や飲み方も自由で、気負わず楽しめます。家で日本ワインを選ぶことは、造り手や風土、文化の未来を支える一歩にもなります。
リースリングは、世界で最も“酸が美しい”白ワイン用品種のひとつかもしれません。香りが華やかで、辛口にも甘口にもなり、さらに熟成によって表情まで変わる。産地によって、造り手によって、そしてスタイルによって、まったく別のワインになります。
ドイツのリースリングは、繊細な甘みと鋭い酸のバランスで語られます。アルザスのリースリングは、より辛口で骨格があり、ミネラルの強さで魅せます。どちらも世界の基準として確立されたスタイルです。
では、日本のリースリングはどうでしょう。
日本ワインを語るとき、まず挙がるのはピノ・ノワールやシャルドネ、メルローといった国際品種かもしれません。しかし、日本ワインの魅力はそれだけではありません。
むしろ、日本ワインを深く楽しむほど、「それ以外」の品種や、複数品種のブレンドにこそ、日本らしい個性と面白さが詰まっていることに気づきます。
甲州、マスカット・ベーリーA、アルバリーニョ、リースリングやシラー...。そして単一品種だけではなく、ブレンドという表現。
カベルネ・ソーヴィニヨンと聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、ボルドーやナパ・ヴァレーかもしれません。力強さ、濃密さ、熟成による奥行き。赤ワインの“王道”を体現する品種です。
では、日本のカベルネ・ソーヴィニヨンはどうでしょう。ボルドーのような歴史も、ナパのような圧倒的なパワーもありません。それでも近年、日本のカベルネは静かに、しかし確実に評価を高めています。