たけのこ×日本ワイン ペアリングイベント開催レポート
先日、毎月恒例となっている「WineBar幸」と和食の「尾張会席 誠名」によるコラボレーションイベントが開催されました。今回のテーマは、春の味覚を代表する“たけのこ料理”とワインのペアリング。
「日本ワイン」や「長野ワイン」を中心に、“食事に寄り添うワイン”の魅力を感じていただける、春らしい特別な一夜となりました。
春の香りを感じる先付とロゼワインの優しい調和
最初に登場した先付は、「若竹煮 鯛の子」。
たけのこの瑞々しさと、出汁を含んだ若布の旨味。そこへ鯛の子のコクが重なり、春の訪れを感じさせる和食らしい一皿です。繊細ながらも奥行きのある味わいが印象的でした。
これに合わせられたのは、長野県塩尻市・ドメーヌコーセイの「メルロ ロゼ アヴァンタージュ 2025 無濾過 極辛口」。
淡いサーモンピンクの色調に、白桃やチェリーを思わせる果実味、そして美しいミネラル感を持つ日本ワインです。ロゼのやさしい果実感が若竹煮の出汁に自然に溶け込み、鯛の子の旨味を引き立てながら、後味をすっきりと整えてくれます。
まさに“食事に合う日本ワイン”の魅力を感じさせる、春らしいペアリングとなりました。

瑞々しいお造りと爽やかな白ワインの一体感
続いてのお料理は、「筍 イカ」のお造り。
筍のほのかな甘みとシャキッとした食感、そしてイカのねっとりとした旨味が重なり合う、シンプルながら素材の良さが際立つ一皿です。
ここに合わせられたのは、ロワール地方のドメーヌ・オー・ペロン「ル・クロ・レ・グラン・ヴィーニュ 2024」。
ソーヴィニヨン・ブラン由来の爽やかな香りと、ソーヴィニヨン・グリの柔らかな厚みを感じる白ワインで、青リンゴや洋梨、ハーブのニュアンスが特徴です。
イカの旨味に寄り添いながら、筍の青々しい香りや瑞々しさをより鮮やかに引き立て、和食とワインの相性の良さを改めて感じさせるペアリングとなりました。
また、続く「筍 甘鯛 花山椒」のお椀とも素晴らしい相性を見せました。
甘鯛の上品な旨味、出汁の奥深さ、そして花山椒の繊細な香りに対して、ワインの爽やかな酸とハーブ感が美しく重なり、余韻まで春を感じさせる組み合わせとなりました。

天麩羅と樽香が織りなす、日本ワインならではの奥行き
揚げ物として登場したのは、「筍天麩羅 木の芽味噌 塩」。
たけのこの食感を残しながら軽やかに揚げられた天麩羅は、噛むほどに甘みが広がります。そこへ木の芽味噌の香りとコクが加わり、和食ならではの繊細な味の重なりを楽しめる一皿となっていました。
これに合わせられたのは、長野県東御市・ヴィラデストワイナリーの「ヴィニュロンズリザーブ シャルドネ 2024」。
全量フレンチオーク樽で発酵・熟成されたシャルドネで、果実味と樽香、そして美しい酸味のバランスが魅力の日本ワインです。
天麩羅の香ばしさとワインの樽由来のニュアンスが重なり合い、さらに木の芽味噌の風味とも自然に調和。樽感がありながらも重たすぎず、和食に寄り添う繊細さを持ち合わせている点に、日本ワインらしさを感じるペアリングでした。
木の芽焼きとピノノワールが生み出す余韻
最後の焼き物として提供されたのは、「筍 木の芽焼き」。
炭火の香ばしさと木の芽の爽やかな香りが重なり、たけのこの旨味をより一層引き立てた一皿です。
合わせられたのは、長野県須坂市・楠わいなりーの「ピノノワール 2022」。
旨味やスパイス感、そして繊細な酸味が特徴の日本ワインで、和食との相性の良さにも定評があります。
木の芽焼きの香ばしさに対して、ピノノワールの穏やかなタンニンと旨味が美しく寄り添い、赤ワインでありながらも主張しすぎない、上品な調和を見せてくれました。
「和食に赤ワインは難しい」という印象を覆す、日本ワインならではの魅力を感じさせる印象的なペアリングとなりました。
今回のイベントを通して改めて感じられたのは、「和食」とワイン、特に「日本ワイン」や「長野ワイン」との相性の良さです。
たけのこの繊細な香りや出汁の旨味、木の芽や花山椒といった和の香りに対して、日本ワインは自然に寄り添いながら、その魅力をさらに引き立ててくれます。
料理を邪魔するのではなく、料理とともに完成していく“食事に合うワイン”。
それこそが、日本ワインの大きな魅力なのだと、改めて感じられる一夜となりました。
今後もWineBar幸では、和食とワインの新しい可能性を感じていただけるイベントを開催してまいります。
ぜひ次回もお楽しみにしてください。
