3月「中華×ワインペアリングイベント」開催レポート

2026年3月20日

先日、毎月恒例となっている「WineBar幸」と和食の「尾張会席 誠名」によるコラボレーションイベントが開催されました。今回のテーマは、和食の大将が手がける“中華料理”とワインのペアリング。「日本ワイン」や「長野ワイン」を中心に、“食事に寄り添うワイン”の魅力を存分に体感できる特別な一夜となりました。


春の息吹を感じる先付と長野ワインの爽やかなマリアージュ

最初に登場した先付は、「カニ春巻き」。春巻きの中に隠れているのは春の訪れを告げる山菜ふきのとう。独特のほろ苦さと、カニの旨味が詰まった春巻きの香ばしさが絶妙に調和した一皿。横には花わさびを添えて。

これに合わせられたのは、長野県池田町のソーヴィニヨン・ブラン2024。柑橘の爽やかな香りとハーブのニュアンス、そして切れのある酸味が特徴の「長野ワイン」です。ふきのとうや花わさびの苦味を優しく包み込みながら、全体を引き締める役割を果たし、“食事に寄り添うワイン”の魅力を感じさせる見事なペアリングとなりました。


和食の繊細さと寄り添う軽やかな赤ワインの新提案

続く酢の物は、「クラゲ・梅肉・きゅうり」。コリコリとした食感と梅肉の爽やかな酸味が印象的で、和食ならではの繊細さが際立つ一品です。

ここに合わせられたのは、アルザス地方のピノ・ノワール2023。軽やかでフルーティな味わいと、しなやかなタンニンが特徴の赤ワインで、梅の酸味やクラゲの食感を邪魔することなく、きゅうりの青みにも自然に寄り添います。赤ワインでありながらも主張しすぎず、和食と調和するスタイルは、新たなペアリングの可能性を感じさせました。


出汁の旨味と日本ワインが織りなす至高のペアリング

お椀として提供されたのは、「鶏出汁・揚げフカヒレ」。澄んだ出汁の奥深い旨味と、香ばしく揚げられたフカヒレのコクが重なり合う、和食の技術が光る一皿です。

合わせられたのは、長野県産の固有品種・竜眼を使用したオレンジワイン。柑橘や薬草の香り、柔らかな酸味とほのかなタンニンが特徴の「日本ワイン」で、出汁の旨味と見事に調和します。余韻に感じるほのかな苦味が全体を引き締め、和食とワインの新しい関係性を提示する印象的なペアリングとなりました。


和と中華が融合する逸品と力強い日本ワインの余韻

煮物として登場したのは、「麻婆豆腐」。中華料理の代表格である麻婆豆腐に、和食の味噌を取り入れることで、コクと奥行きを一層深めた一皿です。花椒のスパイシーな刺激がアクセントとなり、複雑で印象的な味わいを生み出しています。

これに合わせられたのは、大分県の久住ワイナリーによる久住EBONY 2021。山葡萄系品種を使用した濃厚なボディとスパイシーさが特徴の「日本ワイン」で、力強い料理と見事に調和します。互いの個性を引き立て合いながら、深い余韻を残す完成度の高いペアリングでした。


今回のイベントを通して改めて感じられたのは、「和食」とワイン、特に「日本ワイン」や「長野ワイン」との相性の良さです。料理の繊細さに寄り添いながら、その魅力を引き出す“食事に寄り添うワイン”の存在が、全体の完成度を大きく高めていました。

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