ドメーヌコーセイを紹介します

2026年5月18日

長野ワインの新たな可能性を切り開くワイナリー

近年、品質の向上とともに国内外で注目を集めている「日本ワイン」。その中でも長野県は、日本を代表する銘醸地として高く評価されており、「長野ワイン」はワイン愛好家から大きな支持を得ています。そんな長野ワインの中心地・塩尻市で、ひときわ存在感を放っているのが「ドメーヌコーセイ」です。

ドメーヌコーセイの最大の特徴は、「メルロー」という単一品種に強くこだわったワイン造り。日本ワインの中でも、ここまで一貫してメルローに向き合うワイナリーは珍しく、その情熱と完成度の高さから多くのファンを魅了しています。

味村興成氏が歩んできた醸造家としての道

ドメーヌコーセイの代表を務める味村興成氏は、1957年山口県岩国市生まれ。1983年に山梨大学大学院を修了後、当時の三楽オーシャン(現メルシャン)へ入社しました。

その後、フランス・ボルドー大学への留学やパリ事務所勤務を経験し、世界的なワイン文化や醸造技術を学びます。帰国後は、日本ワイン界の礎を築いた故・浅井昭吾氏(麻井宇介氏)に師事。「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー」の醸造にも携わり、日本のメルローを世界レベルへ押し上げる仕事に尽力しました。

さらに2005年には、フランス・ボルドーの名門シャトー・マルゴーでも醸造経験を積むなど、40年以上にわたり栽培と醸造に向き合ってきた日本屈指の醸造家です。「甲州きいろ香」の開発に関わったことでも知られ、日本ワイン業界に多大な功績を残しています。

 

メルローに適した地を求めて塩尻・片丘へ

長年培った経験を経て、味村氏が次なる挑戦の地として選んだのが、信州桔梗ヶ原ワインバレーの片丘地区でした。

この土地は、メルローの栽培に適した冷涼な気候と水はけの良い土壌を持ち、古くから高品質な長野ワインを生み出してきたエリアです。味村氏は、この地でメルローの可能性をさらに追求するため、株式会社ドメーヌコーセイを設立。2016年にぶどう栽培を開始し、2019年にはワイナリーを完成させました。

第二の醸造家人生において、味村氏が焦点を当てたのは「塩尻産メルローだけで世界に誇れるワインを造ること」。先人たちが築いてきた日本ワインの歴史と志を受け継ぎながら、メルローに特化したワイン造りを続けています。

 

ワイナリーの規模とぶどう栽培へのこだわり

ドメーヌコーセイは大規模生産ではなく、小規模だからこそできる丁寧な栽培と醸造を大切にしています。主力品種はもちろんメルロー。一本一本の樹と向き合いながら、収量を抑え、果実の凝縮感を高めています。

また、畑には薔薇の花が植えられているのも特徴のひとつです。ヨーロッパのワイナリーでも見られる伝統的なスタイルで、薔薇は病害虫の兆候をいち早く知らせる役割を持っています。同時に、美しい景観を生み出し、畑に彩りと品格を与えています。

整然と並ぶメルローの樹と、その傍らに咲く薔薇の風景は、ドメーヌコーセイならではの魅力といえるでしょう。

長野の気候と土壌が育むメルロー

塩尻市は標高が高く、昼夜の寒暖差が大きい内陸性気候が特徴です。この寒暖差によって、ぶどうはゆっくり成熟し、糖度と酸味のバランスに優れた果実へと育ちます。

さらに、水はけの良い砂礫質土壌が根を深く張らせ、ミネラル感と奥行きのある味わいをワインにもたらします。こうした自然条件は、繊細さと力強さを兼ね備えた「長野ワイン」を生み出す重要な要素です。

ドメーヌコーセイでは、この土地の個性をそのままワインへ映し出すことを重視し、テロワールを尊重した醸造を行っています。

Wine Shop幸で取り扱うラインナップ

ドメーヌコーセイの魅力を楽しめるワインとして、Wine Shop幸では以下のラインナップを取り扱っています。

◆ メルロ ロゼ アヴァンタージュ 2025 無濾過・極辛口
無濾過ならではの旨味と、シャープな辛口の味わいが特徴。メルローの新たな一面を楽しめるロゼワインです。

◆ 片丘メルロ 2022 アメリカンオーク
アメリカンオーク由来の甘やかな香りと力強い果実味が調和した一本。濃厚な味わいが魅力です。

◆ 片丘メルロ 2022 フレンチオーク
繊細でエレガントなスタイル。スパイス感や樽由来の複雑さが楽しめます。

◆ 503 塩尻メルロ 2023
塩尻のテロワールを素直に表現したメルロー。フレッシュな果実味と美しい酸味が特徴です。

◆ チェリーボニカ&ビバリー 2023
ドメーヌコーセイの最高キュヴェとして位置づけられる特別な一本。厳選されたメルローから造られ、凝縮感のある果実味と複雑で奥行きのある味わいが特徴です。樽熟成による上品なニュアンスと長い余韻が楽しめ、味村氏の哲学と技術が詰め込まれたフラッグシップワインといえる存在です。


まとめ

ドメーヌコーセイは、「メルロー」という品種に徹底的に向き合い、「長野ワイン」と「日本ワイン」の可能性を広げ続けるワイナリーです。

味村興成氏の豊富な経験と情熱、そして塩尻・片丘の自然環境が融合することで生まれるワインは、まさに土地の個性そのもの。日本ワインの魅力を深く知りたい方にこそ、一度味わっていただきたい存在です。

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