
スマートに楽しむための基本ポイント
ワインは、肩肘張らず楽しむものです。しかし、何も知識がないと楽しめないという声を多く聞きますので、今回は簡単にワインを楽しむためのマナーを紹介させていただきます。
ワインは、味わいだけでなく“所作”も楽しむお酒です。レストランやワインバー、自宅での食事会など、どんな場面でも印象を左右するマナーを身につけておくと、より一層スマートにワインを楽しむことができます。
1. グラスの持ち方
ワイングラスは「脚(ステム)」を持ちます。ボウル部分を手で包むと体温でワインが温まり、香りや味わいが変化してしまうため注意が必要です。特に白ワインやスパークリングワインは温度が上がりやすいので要注意。
2. 注がれるときの姿勢
サーブされる際は、グラスを持ち上げずテーブルに置いたままにします。手を添える程度が上品。注がれる量はグラスの3分の1程度が理想で、香りを立たせる空間を残すのがポイントです。

3. 乾杯のとき
グラス同士を強く当てず、軽く目を合わせてから軽く掲げるだけで十分です。高価なグラスほど繊細なので、音を鳴らすのは避けましょう。
4. テイスティングの所作
最初のひと口は、香りを感じてから少量を口に含み、口中で軽く転がすように味わいます。すぐに飲み込まず、香り・酸・果実味のバランスを確かめるのがプロの流儀です。
5. 食事との調和を意識
料理との相性を考えて選ぶのも重要なマナー。赤ワインには肉料理、白ワインには魚料理といった定番の組み合わせに加え、ソースや調理法とのバランスも意識すると通です。
6. グラスの置き方
飲み終わった後は、ナプキンの上ではなくテーブルの定位置に静かに戻します。飲み残しがある場合でも、グラスを傾けて置くのはマナー違反とされます。
7. ワインを注ぐとき
自分が注ぐ側になった場合、ラベルを相手に向け、グラスに触れないように注ぎます。注ぎ終わりは軽くボトルをひねって、液垂れを防ぐのがスマートです。
🍇まとめ
ワインのマナーは、堅苦しいルールではなく「相手を思いやる心」から生まれた所作です。美しい動作と気配りが加わることで、ワインの味わいも一層深く感じられるはずです。
ワインショップ幸の日本ワインが楽しい食事の一助になれば幸いです。