ワインの種類~赤・白・ロゼ・オレンジワインの違いと魅力~

2025年12月19日

「ワインの種類が多くてよくわからない」「赤と白の違いは何?」
ワインバーでお客様からよくいただくご質問です。実は、ワインは“色”で分類すると、とても理解しやすくなります。
今回は、赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・オレンジワイン の4種類を、味わい・造り方・楽しみ方の視点からわかりやすく解説します。ワイン選びが楽しくなるヒントとして、ぜひ参考にしてください。


赤ワインとは?|黒ぶどうから生まれるコクと渋みのワイン

赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ピノ・ノワールなどの黒ぶどうを、果皮や種と一緒に発酵させて造られます。この工程により、色合いとともに「タンニン」と呼ばれる渋み成分が抽出されます。
赤ワインの魅力は、果実味の豊かさと骨格のある味わい。軽やかでエレガントなタイプから、濃厚で長期熟成向きのものまで幅が広く、産地や造り手の個性が最も表れやすいワインです。
一般的には肉料理と合わせられることが多いですが、軽めの赤ワインであれば魚料理や和食とも好相性です。


白ワインとは?|香りと酸味が際立つ爽やかなワイン

白ワインは、白ぶどう、または黒ぶどうを使って果汁のみを発酵させて造ります。タンニンが少なく、酸味と香りの美しさが特徴です。
シャルドネのように樽熟成でコクを持たせた白ワインもあれば、ソーヴィニヨン・ブランやリースリングのように、キレのある爽快なスタイルもあります。
魚介料理や野菜料理との相性は抜群で、日本料理と合わせやすい点も白ワインの大きな魅力。食中酒として非常に万能な存在です。


ロゼワインとは?|赤と白の中間に位置する万能ワイン

ロゼワインは黒ぶどうを使用し、果皮との接触時間を短くすることで淡い色合いに仕上げます。赤ワインほど重くなく、白ワインほど軽すぎない、バランスの良さが特徴です。
果実味・酸味・軽いタンニンが調和し、冷やしても楽しめるため、季節を問わず活躍します。
実はロゼワインは非常に料理の幅が広く、「何を飲むか迷ったときの一本」としてもおすすめです。


オレンジワインとは?|白ぶどうで造る注目の第四のワイン

オレンジワインは、白ぶどうを果皮ごと発酵させて造るワインです。その結果、オレンジ色や琥珀色を帯び、独特のタンニンと複雑な風味を持ちます。
ドライフルーツ、紅茶、スパイスのような香りを感じることも多く、ワイン好きの方に特に人気があります。
和食や発酵食品、スパイスを使った料理とも相性が良く、「ワインの世界を一段深く知るきっかけ」になる存在です。


ワインは色で選ぶと失敗しにくい

ワインの色は、味わいやスタイルを知るための大切なヒントです。
赤・白・ロゼ・オレンジ、それぞれに個性があり、優劣はありません。大切なのは、その日の気分や料理、過ごしたい時間に合っているかどうか。
色からワインを選ぶことで、ワインはもっと身近で、もっと自由なものになります。

 

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