高畠ワイナリーを紹介させていただきます。

2025年12月10日

山形・高畠が生む、精緻で力強い日本ワインの源流

山形県南部・置賜盆地に位置する高畠町。古くから果樹栽培が盛んなこの土地に「高畠ワイナリー」が誕生したのは1990年のことでした。それから30年以上──高畠ワイナリーは、“地域の力”と“日本ワインの可能性”を追求し続け、日本国内でも屈指の評価を獲得するワイナリーへと成長してきました。

その背景には、ぶどうづくりから醸造に至るすべての工程で一切の妥協を許さない姿勢があります。
特に「テロワールを映すこと」「国産ぶどうの個性を最大化すること」への真摯な姿勢は、多くの日本ワインファンから信頼を集める理由でもあります。

ワインショップ幸が高畠ワイナリーのワインをセレクトする理由もまさにそこにあります。
土地の魅力を“誠実に、力強く、美しく”ワインに昇華する──その姿勢に深く共鳴し、今回4つのアイテムをラインナップに揃えました。

 

 

◆ 高畠が育むテロワール──大地、気候、そして人の仕事

高畠町は「まほろばの里」とも呼ばれ、ぶどう栽培に理想的な環境が揃っています。夏と秋の寒暖差の大きさ、程よい降雨量、豊富な日照、さらには「高畠石」と呼ばれるミネラル豊かな地質。これらがブドウに複雑で奥行きのある味わいをもたらし、ワインに独自のキャラクターを生み出します。

高畠ワイナリーの特徴は、自社畑だけでなく地域の契約農家との緊密な協働にあります。畑ごとの個性を尊重し、区画単位で醸造を行うことで、土地の違いがそのままワインの表情となって現れる──まさに“日本らしいテロワールの表現”がここにあります。

 

 

◆ ワインショップ幸が選ぶ4本

今回、当店では高畠ワイナリーの中でも“高畠の哲学が最も色濃い”4つのアイテムを取り扱います。いずれも、生産者の挑戦と土地の力が結実した一本です。

① ゾディアック カベルネ・ソーヴィニヨン

ZODIAC Cabernet Sauvignon
(取扱本数:12本)

高畠ワイナリーの最上位ライン「ゾディアック」。
その中でもカベルネ・ソーヴィニヨンは、“日本でここまでのカベルネができるのか”という驚きを与える存在です。

凝縮した黒系果実、凛とした酸、そして高畠らしい清らかなミネラル感。重厚というより、緻密で洗練された構造を持つのが特徴です。樽のニュアンスも決して主張しすぎず、果実味とのバランスを巧みに取っています。

ワインショップ幸としても、
「日本の赤ワインの成熟を象徴する一本」
として、ぜひ手に取ってほしいワインです。

② バリック ピノ・ノワール

Barrique Pinot Noir
(取扱本数:12本)

高畠ワイナリーのピノ・ノワールは、国内でも高い評価を受け続けてきた銘柄のひとつです。

ピノらしい赤系果実の華やかさに加え、高畠の冷涼感をまとった凛とした酸、そして樽熟成による複雑味が絶妙に重なります。
やわらかさの中に芯があり、香りの伸びと奥行きの広がりが長く続く、非常にエレガントな一本です。

“料理との寄り添い方が美しいワイン”で、和食からフレンチ、出汁を使う料理との組み合わせも秀逸。
ワインショップ幸のお客様にも、初めての日本ピノとして強くおすすめできる、完成度の高いワインです。

③ マジェスティック 青おに

MAJESTIC Ao-Oni
(取扱本数:6本)

「青おに」は、高畠ワイナリーの遊び心と挑戦が詰まったアイテムです。

力強い果実味とスパイス、深みを感じる余韻。
“青おに”という名前の通り、ワイルドさを感じさせながらも、仕上がりはきわめて洗練されており、旨味の厚みと滑らかな質感が魅力です。

数量も限られ、毎年楽しみにしているファンが多いシリーズ。
ワインショップ幸としても“ワイナリーの感性”がストレートに伝わる一本としてセレクトしました。

④ バリック プレミアム ロゼ

Barrique Premium Rosé
(取扱本数:6本)

最後にご紹介するのは、見た目の可憐さとは裏腹に、実に本格的な造りを感じさせるロゼワイン。

ロゼでありながら樽熟成を施すことで、香りに複雑さ、味わいに奥行きが生まれます。
瑞々しい赤果実のアロマにほのかなスパイスと樽のニュアンスが重なり、まさに“食中ロゼ”として食卓を美しく彩る一本です。

冷涼産地・高畠のロゼのポテンシャルを存分に感じられ、ワインショップ幸のラインナップにおいてもアクセントとなる存在です。

 

 

◆ 高畠ワイナリーのワインを、幸で選ぶということ

ワインショップ幸では、
“生産者の哲学と土地の息づかいがしっかりと感じられるワイン”
を中心にセレクトしています。

高畠ワイナリーの4本は、その基準をまっすぐ満たすワインたちです。
・日本の冷涼地の底力を感じたい
・テロワールが語るワインを飲みたい
・生産者の挑戦が瓶の中にあるワインを選びたい

そんなお客様に、ぜひ一度向き合っていただきたいラインナップです。

4本それぞれの個性とストーリーが、高畠という土地の魅力を伝え、飲む人の日常を少し豊かにしてくれるはずです。

ワインショップ幸の今後のラインナップにご期待ください!

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